こんばんは。スターバックスは多くの方に人気です。つい長居してしまったり、なぜか通ってしまう方も多いでしょう。
今回は、そんな大人気の「スターバックス」について、「内装」という観点から解説していきたいと思います。
目次
- 誰が設計しているの?
- それぞれの特徴
- まとめ
1.誰が設計しているの?
国内のスターバックスのデザインはスターバックスの「店舗設計部」が担っています。約30名のスタッフが在籍しており、8割がインテリアデザイナーか建築士の資格を持つスペシャリストなのだそうです。「パーソナライゼーション」を大事にしており、お客様にどのように過ごしてほしいかを考え、訪れる人や過ごし方を想定して設計に落とし込んでいます。事前に現地を訪れ、どのような地域か、どのような人が訪れるかを観察し、人々のニーズをイメージしていくそうです。このようにインテリアデザインの専門家が試行錯誤して設計をしています。
参考
Final_Starbucks-Coffee_Case_study_ja_Low-rez.pdf (bim-design.com)
「STARBUCKS Store Design」店舗に込めたデザイナーの思い。 - Starbucks Stories Japan
STARBUCKS COFFEE JAPAN / 店舗設計部が建築士・内装デザイナーを募集 |JOB|TECTURE MAG(テクチャーマガジン)
2.それぞれの特徴
実際にいくつかのスターバックスを利用してみました。その時に気づいた点を下記へまとめてみました。
⚫️落ち着く配色
スタバの内装をみると、基本的に「白」「グレー」「茶」の3色が使われているようにみえます。全体的に気分の落ち着く自然色です。
⚫️天上へのこだわり
全体を見渡すと、天井が高いスペースや低いスペースがあることに気が付きます。天井が高いと、開放的で圧迫感がなくストレスを感じにくいです。天井が低いと、落ち着き感を出すことができます。そのため、入口や購入スペースは天井が高く、椅子やソファースペースは天井を低くしているところが多いです。天井が低いと短い時間でも満足感を得ることができるため回転率UPに繋がるらしいです。
⚫️自然光の取り込み🪟
ほとんどのスターバックスは窓が大きく、自然光を室内へ積極的に取り込んでいます。人間は太陽の光を浴びることでビタミンDが作られるため、このような造りは人々の健康にとってプラスになります。また、暗い空間よりも明るい空間のほうが明るい気持ちになれるでしょう。ブラインドが付属しているため、日差しが強い際は調節ができます。
⚫️カウンター
店内カウンターの作り方が特徴的で、店員さんとお客さんが会話のしやすい構造になっています。通常のカフェではカウンター内が一段高くなっており、お客さんが店員さんを下から見上げるような構造となっているお店が多いです。しかし、スターバックスでは段差がなく、カウンターも腰ほどの高さです。これにより、店員さんとお客さんは同じ目線となり、親しみやすい雰囲気が生まれているのではないでしょうか。
⚫️工夫を凝らした照明
王道ですが、工夫を凝らした間接照明が数多くあります。温かみのある色にすることで落ち着いた雰囲気を出しており、光の強さや角度によりさまざまな印象を演出しています。テーブルに電球が近い吊り下げ式の照明もあり、そのような場所では手元の作業や目の前の相手との時間に集中できるような印象を受けました。
3.まとめ
スターバックスの立地はさまざまで、利用シーンも多種多様です。空き時間に友人や同僚とおしゃべりをしたり、一人で読書をしたり、パソコンで作業をしたり、考え事をしたりと汎用性が高くとても便利です。観光地や商業施設内では休息利用が多く、ファミリー層での利用も数多く見受けられます。スターバックスは地域ごとの利用シーンに合わせて内装を検討されているみたいなので店舗ごとに内装が異なります。利用される際はぜひ内装に着目して周囲を見渡してみることをおすすめします。また、自身が落ち着く店舗を探したり、店舗ごとに比較をしてみるのも面白いのではないでしょうか。